自分がかつて高校生であったころ、部活動の顧問の先生が結婚した。
「恩師」の結婚ということで、式に招待された。
その結婚式場で私が見たもの、それはまさしく「愛」だった。
結婚する当人たちが幸せに満ちている、というのは当然のことなのだが、本当に驚いたのは、それを祝福するスタッフの人々の「愛」としか表現の出来ない、「しあわせ」に満ちた振る舞いであった。
にじみ出るオーラ、とでも言うのだろうか。
これから、まさに二人で一歩を踏み出さんとする新郎新婦に対し、心から祝福しているその空気に、私は心底感動した。「しあわせ」とはこういうものなのだろう、ということをその空気から感じたのである。
結婚式場とは、常にそうした空気に包まれた場所である。そのような「しあわせ」な場所で働く人々は、きっと「しあわせ」に満ち溢れているに違いない。そう感じさせるには十分な体験であった。
少し時を経て、部活動の先輩男女がめでたく結ばれることになった。
顧問の恩師が挙式した式場とはまた別の会場であったが、その会場もまたやはり「愛」と「しあわせ」に満ちていた。
人生の、最もしあわせな瞬間の一つを提供し続け、その瞬間に触れ続ける結婚式場というものは、なんとも「ずるい」場所かもしれない。そんなことが言いたくなってしまうぐらい、本当に「しあわせ」に満ちた場所。
結婚式場は、今までもこれからも、無数の人々の人生の門出を祝し続ける場所として存在し続けるのだろう。
